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日本人と外国人の理想の関係? 江戸川区に約8000人のインド人IT人材──「技能実習制度」の課題から見える共生のカタチ
2025-11-02

日本人と外国人の理想の関係? 江戸川区に約8000人のインド人IT人材──「技能実習制度」の課題から見える共生のカタチ

こんにちは、ロケット不動産の渋谷です。
今日は、私の地元・江戸川区をテーマに、少し社会的な視点でお話したいと思います。
キーワードは「外国人との共生」。

いま全国的に、日本人と外国人の共生が課題として注目されています。
その中でも江戸川区は、インド人の居住数が全国最多となる“特別な地域”。
実は、ここに未来の日本社会の縮図があるのかもしれません。


1. 江戸川区に広がるインド人コミュニティ

江戸川区の人口のうち、約7.4%が外国人。
その中で、インド人は約8,000人──全国の自治体で最多です。

きっかけは、1999年から2000年にかけての「2000年問題(Y2K問題)」。
当時、ITシステム改修のために多くのインド人エンジニアが来日し、その多くが江戸川区・西葛西エリアに住み始めたといわれています。

今では、インドレストランやスーパーマーケット、インド系学校も立ち並び、**“日本のリトル・インディア”**と呼ばれるほど。
ここでは、高度なIT人材が多数働き、戸建てを購入するケースも増えています。


2. 日本人とインド人の「理想的な関係」

興味深いのは、江戸川区における日本人とインド人の関係が、おおむね良好であるという点。
お互いの文化を尊重しながら、自然に距離を保つスタイルが築かれています。

一方で、インドの方々は「声が大きい」「夜がにぎやか」など、日本とは異なる生活スタイルを持つことも。
しかし、それを“問題”ではなく、“文化の違い”として理解し合おうとする空気が根づいています。

チャイ(ミルクティー)を囲みながらの談笑や、地域イベントでの交流が生まれ、
日本人と外国人が共に暮らす「理想的な関係」が少しずつ形になっています。


3. 対照的に見える「技能実習制度」の課題

一方で、全国的に課題とされているのが「技能実習制度」。
これは、発展途上国の外国人を受け入れ、日本の技術を学んでもらう目的で始まった制度です。

しかし、現実には「5年で帰ることが前提」のため、
・日本語や文化を覚えにくい
・地域とのつながりが生まれにくい
・定着率が低い
といった問題が指摘されています。

評論家のひろゆき氏はこう語っています。

「5年後に帰ることが決まっているなら、言葉も文化も覚えようとしない。
だから“外国人ってこういう人だよね”という誤解を広げてしまう。」

一方で、江戸川区のインド人コミュニティのように、
長期的に日本で暮らし、地域に溶け込む意志を持つ人々は、
文化の壁を越えて良好な関係を築くことができています。


4. 不動産・地域づくりの視点から見える未来

このテーマは、不動産業にも深く関係しています。

  • 高度人材が増える地域では、住宅需要や購入意欲が高い

  • 異文化コミュニティが活発化すると、街に新たな魅力が生まれる

  • 反対に、短期滞在者が多い地域では、定住性・治安・住環境維持に課題が出やすい

江戸川区のように、外国人が“暮らしの担い手”として根づく地域は、
今後の都市開発や住宅設計においても重要なヒントを与えてくれます。


5. “共生”のためのまちづくり

江戸川区の事例から見えてくるのは、
単なる「受け入れ」ではなく、「共に暮らす」視点の重要性です。

  • 多言語対応や宗教配慮のある住宅設計

  • 異文化交流イベントの開催

  • 学校・行政・地域団体の連携による生活支援

これらを組み合わせることで、多文化共生型の地域不動産モデルが成立します。
ロケット不動産としても、こうした“文化の交差点”を生む街づくりを応援していきたいと思います。


おわりに

「外国人が増える街=問題」と捉えるのではなく、
「多様な人々が集う街=可能性」と考える。

江戸川区は、その“共生の実験場”であり、
日本社会の未来を映す鏡でもあります。

多様性が価値となる時代に、
不動産もまた“多文化を包み込む器”として進化していくべきだと感じています。

ページ作成日 2025-11-02

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