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麻布台ヒルズ、35年の物語──64階建てタワーレジ竣工で全体完成。東京が描いた“未来都市”の完成形
2025-10-30

麻布台ヒルズ、35年の物語──64階建てタワーレジ竣工で全体完成。東京が描いた“未来都市”の完成形

こんにちは、ロケット不動産の渋谷です。

1989年、バブル景気の真っ只中。
「森ビル」が掲げた一枚の構想図から始まった都市計画が、いまようやく形になりました。
2025年10月29日、「麻布台ヒルズ」──その全体完成が発表されました。

35年という時間。
ひとつの街をつくるには、あまりにも長い年月です。
バブル崩壊、リーマンショック、震災、パンデミック。
経済も価値観も人の暮らしも、何度も姿を変えた時代を経て、
それでもこの街は、静かに積み重ねられてきました。


64階建ての新たな塔「レジデンスB」

今回竣工したのは、地上64階・高さ270mの「レジデンスB」。
総戸数970戸の賃貸レジデンスのほか、2〜5階には小規模オフィス「S-Office」を配置。
1区画9〜32坪、全64区画の“働く場所”と“暮らす場所”が重なり合う構成です。

さらに、ラウンジ、スタディルーム、シアタールーム、ジム、サービスアパートメントなど、
現代の都市生活者が求める機能を一棟に凝縮。
かつての“タワーマンション”という枠を超え、
「一つの垂直都市」と呼ぶにふさわしい存在です。


 人の流れをつなぐ、街の“血管”

そして今回、もう一つの完成がありました。
東京メトロ日比谷線「神谷町」駅と南北線「六本木一丁目」駅を結ぶ
全長700mの地下通路「セントラルウォーク」。
その最後の区間、100mが開通し、街の“血流”がつながりました。

24時間通行可能なこの通路は、災害時には帰宅困難者の避難スペースにもなる。
都市インフラとしての“安全”を備えた、生命線のような道です。
東西を貫く新しい「八幡通り」も整備され、
これまで分断されていた港区の街区が、ようやく一つの“面”となりました。


東京が描く「未来の都市像」

麻布台ヒルズの延床面積は約86万㎡。
住戸数は1,400戸、オフィス面積は21万㎡。
これは「六本木ヒルズ」に匹敵する規模です。

だが、ここで描かれているのは“規模の勝負”ではありません。
森ビルが掲げるテーマは「Modern Urban Village(現代の都市の村)」──
超高層でありながら、人が歩き、語らい、緑に癒される都市。
その理想に、35年をかけてたどり着いたのです。

東京は、これから“高層から高質へ”と変わっていく。
単に高い建物ではなく、「心地よく生きられる構造体」が求められる時代へ。
麻布台ヒルズの完成は、その転換点を象徴しています。


不動産の本質は「時間」でできている

この35年の街づくりを見て、改めて思います。
不動産とは、瞬間の価格ではなく、時間の積み重ねそのものだということ。

ひとつのビル、一つの街が完成するまでに、
無数の人が関わり、時代が変わり、技術が進み、価値観が磨かれていく。
“街の価値”とは、建物の高さではなく、時間の深さで決まるのかもしれません。


 ロケット不動産から見た「35年の教訓」

私たちが日々扱う土地や建物も、
見方を変えれば“未来の街の断片”です。

麻布台ヒルズが生まれるまでの35年を思えば、
今日の一棟のリノベーションも、10年後の街並みに必ずつながる。
「いまの仕事が、未来をつくる」
それを実感させてくれる、象徴的な完成でした。


✨ まとめ

1989年から2025年。
東京が成熟し、再び生まれ変わるまでの物語。
麻布台ヒルズの完成は、都市の進化であると同時に、
“時間と挑戦の結晶”です。

街は、一朝一夕でできない。
だからこそ、私たち不動産業者も、
“35年かけて誇れる仕事”を一つずつ積み重ねたい。

ページ作成日 2025-10-30

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