賃貸不動産経営管理士試験 合格率29.5% ── この数字が示す“不動産業界の現在地”|渋谷の仲介+α(プラスアルファ)|ロケット不動産株式会社
賃貸不動産経営管理士試験 合格率29.5% ── この数字が示す“不動産業界の現在地”
2025年11月16日に実施された
令和7年度 賃貸不動産経営管理士試験の結果が発表されました。
発表を行ったのは
一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会 です。
■ 試験結果(要点)
-
合格者数:9,370人
-
合格率:29.5%
-
合格基準:
-
50問中38問以上
-
5問免除者は45問中33問以上
-
-
累計合格者数:111,131人
まず注目すべきは、
合格率が3割を切っているという点。
これは「記念受験」で取れる資格ではない、
という明確なメッセージだと感じます。
なぜ賃貸不動産経営管理士は“難しくなった”のか
理由はシンプルで、
資格の「位置付け」が変わったから
です。
以前は
「管理会社のプラスα資格」
という印象が強かったですが、今は違います。
-
賃貸住宅管理業法の施行
-
管理戸数200戸以上で設置義務
-
オーナー保護・業務適正化の流れ
これにより試験内容は、
-
法律
-
会計
-
管理実務
-
トラブル対応
と、**完全に“実務前提”**へシフトしました。
登録までの流れを整理すると
合格しても、すぐ資格者になれるわけではありません。
-
合格通知発送:2026年1月6日〜
-
実務経験2年以上 → 2026年4月1日から登録可能
-
実務未経験者 → 実務講習修了で登録可(1月7日受付開始)
ここも重要なポイントで、
「実務をやっている人が主役」
資格だけ持っていても足りない
という設計になっています。
経営者目線で見る「この資格の本当の価値」
私自身、不動産会社を経営していて思うのは、
管理は「コスト」ではなく「投資」
ということ。
管理が弱いと、
-
クレーム増加
-
空室長期化
-
修繕判断の遅れ
-
オーナーとの信頼低下
結果的に、
売却価格や利回りにまで影響します。
賃貸不動産経営管理士は、
その“負の連鎖”を防ぐための
最低限の共通言語だと感じています。
仲介・売買だけでは足りない時代へ
これからの不動産業界は、
-
仲介ができる
-
売買ができる
だけでは差別化できません。
そこに、
-
管理
-
運用
-
出口戦略
まで含めて考えられるかどうか。
賃貸不動産経営管理士は、
そのスタートラインに立つための資格です。
まとめ
✔ 合格率29.5%は「業界の本気度」
✔ 実務前提の資格設計
✔ 管理=資産価値を左右する要素
今回合格された方は、
間違いなく これからの不動産業界の中核人材。
ロケット不動産としても、
「管理を語れる不動産会社」であり続けたいと思います。
それではまた。
ロケット不動産の渋谷でした
ページ作成日 2025-12-26
- 12月30日は地下鉄記念日 ―― 地下に刻まれた100年の歴史と、不動産価値の正体 ――
- SF映画の世界が現実に ― 2026年、家が“変形”する時代へ ―
- 年末年始休暇におすすめの資格勉強
- 【楽天】慶大出身・津留崎大成選手が宅建試験合格 ― フォーム改造と“学び直し”が生んだ、成長の好循環
- 賃貸不動産経営管理士試験 合格率29.5% ── この数字が示す“不動産業界の現在地”
- 挑戦をやめなかった男たち ―― 歴代SASUKE制覇者列伝
- クリスマスに「家に携わる」プレゼントという選択 ― Amazonランキングから見る、暮らしの価値が上がるギフト ―
- 12月23日|テレホンカードの日と、東京タワー完成の日
- M-1ファイナリスト・エバースの急成長 ―― ロケット不動産社長ブログ
- フラット35「1億2,000万円」時代へ ―― サブプライムと住専問題から学ばなければ、同じ結末を迎える
- もっとみる

























