12月30日は地下鉄記念日 ―― 地下に刻まれた100年の歴史と、不動産価値の正体 ――|渋谷の仲介+α(プラスアルファ)|ロケット不動産株式会社

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12月30日は地下鉄記念日 ―― 地下に刻まれた100年の歴史と、不動産価値の正体 ――
2025-12-30

12月30日は地下鉄記念日 ―― 地下に刻まれた100年の歴史と、不動産価値の正体 ――

こんにちは。
ロケット不動産の渋谷です

本日12月30日は「地下鉄記念日」
1927年(昭和2年)のこの日、日本で初めて地下鉄が開業しました。
区間は浅草〜上野。わずか2.2kmの短い路線でしたが、
この一歩が、日本の都市構造と不動産の価値観を根底から変えることになります。


■ 地下鉄は「未来の乗り物」だった

当時の人々にとって、
「地下を電車が走る」という発想は、まさにSFの世界。

・地上は馬車と人力車
・道路はまだ未舗装
・高層ビルもほとんど無い

そんな時代に、
地下に鉄道を通す=未来を先取りする行為だったわけです。

つまり地下鉄は、
単なる交通手段ではなく
“都市をどう成長させるか”という国家的実験でもありました。


■ 地下鉄が変えた「街の形」

地下鉄の誕生以降、都市には明確な変化が起こります。

・人の流れが立体化(地上+地下)
・ターミナル駅を中心に商業が集中
・郊外から都心へ通勤圏が拡大

これにより、
「住む場所」と「働く場所」を分けられる社会が誕生しました。

そしてこの瞬間から、
不動産は“立地”で評価される時代に入ったのです。


■ なぜ不動産は「駅」で値段が決まるのか

不動産業界では昔から、
・駅徒歩〇分
・複数路線利用可
・始発駅
・急行停車駅

こうした言葉が重要視されてきました。

これは感覚論ではありません。
地下鉄の歴史そのものが、価値を証明してきた結果です。

地下鉄が通る

人が集まる

店ができる

会社が集まる

住宅需要が増える

このサイクルが、
100年近く繰り返されてきました。


■ 地下鉄は「街の寿命」を延ばす

地上の街並みは、
建物の老朽化や用途変更で姿を変えます。

しかし地下鉄は違います。

・路線は簡単に消えない
・駅は半永久的に残る
・災害時も機能しやすい

つまり地下鉄は、
街の寿命を延ばすインフラでもあります。

築年数が古い街でも、
地下鉄が強ければ、人は戻ってくる。
これは都内を見れば一目瞭然です。


■ 再開発は、必ず地下から始まる

大型再開発を見てみると、
必ず最初に議論されるのは

・地下鉄新線
・地下通路
・駅直結動線

地上の華やかな街は、
地下の設計が終わってから生まれるのです。

これは不動産的にも非常に重要で、
「地下が強化されるエリア=将来評価が上がりやすい」
という読みが成立します。


■ これからの地下鉄と不動産

今後はさらに、

・臨海部への新線構想
・地下空間の多目的利用
・防災拠点としての地下
・脱炭素と公共交通の再評価

こうした流れが加速していきます。

つまり、
地下鉄は過去の遺産ではなく、未来の資産

不動産を見る目も、
「今ある駅」だけでなく
「これからどう地下が伸びるか」
まで含めて考える時代に入っています。


■ ロケット不動産的まとめ

地下鉄記念日は、
単なる鉄道の記念日ではありません。

・街はどう作られてきたのか
・なぜこの場所に価値があるのか
・次に伸びるのはどこか

こうしたことを考える、
不動産にとって本質的な一日です。

物件を検討するとき、
ぜひ地図だけでなく
**路線図の「過去」と「未来」**を見てみてください。

そこには、
価格表には載らない“本当の価値”が隠れています。

それではまた次回のブログで。
ロケット不動産の渋谷でした

ページ作成日 2025-12-30