【ひろゆき氏発言に惑わされるな!】 変動金利でローンを組んだ人は本当に“負け組”なのか? 優遇金利の仕組みと、変動・固定の違いから導く2025年の最適解を専門家が徹底解説|渋谷の仲介+α(プラスアルファ)|ロケット不動産株式会社

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【ひろゆき氏発言に惑わされるな!】 変動金利でローンを組んだ人は本当に“負け組”なのか? 優遇金利の仕組みと、変動・固定の違いから導く2025年の最適解を専門家が徹底解説
2025-12-10

【ひろゆき氏発言に惑わされるな!】 変動金利でローンを組んだ人は本当に“負け組”なのか? 優遇金利の仕組みと、変動・固定の違いから導く2025年の最適解を専門家が徹底解説

こんにちは。
ロケット不動産の渋谷です。(住宅ローンアドバイザー資格保有)

先日、実業家・ひろゆき氏がX(旧Twitter)で

「変動金利でローンを組んだ人が負け組に」

という発言をし、大きく話題になりました。

この投稿に対し、不安を感じた方も多いと思います。
しかし、専門家として冷静に結論から申し上げます。


■ 結論:ひろゆき氏の発言は“大間違い”です

住宅ローンはそんな単純な話ではありません

変動金利=負け組
固定金利=勝ち組

というのは 住宅ローンの構造を理解していない非常に浅い見方 です。

特に以下の理由から、ひろゆき氏の断定は成り立ちません。


■ ① 変動金利の人が“全員”損することは絶対にない

住宅ローンの有利・不利は、

  • 借入時期

  • 適用金利(優遇後)

  • 家計状況

  • 返済期間

  • 優遇金利の条件

  • ライフプラン

によって 完全に変わります

とくに…

● 2015〜2021年に0.3〜0.4%で変動金利を組んだ人

→ 今回の金利上昇でも依然として“圧倒的勝ち組”
→ 固定金利より総返済額が安いまま

永久に勝ち続ける可能性すらあります。


■ ② 「2024〜2025年に0.5〜0.9%で変動金利を組んだ人」はどうなる?

これが一番多い“最新の相談”です。

実はこの水準(0.5〜0.9%)は、
まだ十分低金利で、有利に借りた人が多い層 です。

ただし注意ポイントもあります。


● 【メリット】

  • 歴史的に見ても低い適用金利

  • 総返済額はまだ固定金利より軽いケースが多い

  • 変動金利の恩恵を最大限受けられている


● 【リスク・注意点】

  1. 優遇幅が今後縮小される可能性

  2. 基準金利上昇により適用金利が1%台へ上がる可能性

  3. 返済額が数千円〜数万円単位で増える場合あり

  4. 融資実行後も金利は半年ごとに見直される

つまり、
「今すぐ負け組になる」わけではありませんが、
将来の金利上昇シミュレーションは必須 です。


■ ③ 金利の本質は「優遇金利」

ここを理解しないと、住宅ローンは絶対に誤解します。

住宅ローンには3種類の金利があります。

名称 簡単に言うと
店頭金利 定価のようなもの(そのまま払う人はいない)
優遇金利 割引額(銀行ごとに違う)
適用金利 実際にあなたが払う金利

式で表すと:

店頭金利 − 優遇金利 = 適用金利(あなたが払う金利)


■ ④ 優遇金利には 2 種類ある

① 当初期間優遇

(最初の5〜10年だけ割引が大きい)

→ 初期負担が軽い
→ ただし優遇終了後は返済額が増えやすい


② 全期間優遇

(借入〜完済まで割引が一定)

→ 返済計画を立てやすい
→ 変動金利派に向いている
→ 総合的に安定感がある


■ ⑤ 優遇金利を受けるための主な条件

  • 給与振込を銀行指定にする

  • 銀行系クレカ加入

  • 指定保証会社利用

  • ネット契約利用

銀行は「グループ利用が多い人」に優遇します。


■ ⑥ 絶対に見落としてはいけない金利の注意点

1. 全期間固定は“安心だが高い”

2. 変動金利は“安いが将来上がる可能性あり”

3. 固定期間選択型は“終了後に金利上昇することが多い”

4. 借り換えは費用がかかる(数十万〜100万円以上)

5. 金利確定は“融資実行時”

6. 優遇幅は審査内容で決まる


■ ⑦ 専門家から見た「2024〜2025年に変動0.5〜0.9%で借りた人」の判断

結論はこれです。


✔ まだ負けていない。むしろ条件は良い。

✔ ただし“備え”が必要なフェーズに入っている。


具体的には:

  • 金利1%→1.5%への上昇シミュレーション

  • 家計の返済比率(返済負担率)を見直す

  • 固定金利への借り換えタイミングを検討

  • 総返済額がどう変わるか確認

  • ライフプラン(転職・出産・教育費)と連動させる

このあたりの判断が最重要。


■ 最後の結論:SNSではなく、適用金利と家計で判断すべき

ひろゆき氏のような“切れ味のある発言”は話題にはなりますが、
住宅ローンは 人によって正解が完全に違う金融商品 です。

  • 借入時期

  • 適用金利

  • 優遇金利の条件

  • 返済比率

  • 収入の伸び

  • ライフプラン

  • 家族構成

これらがバラバラなのに
「変動は負け」
と一括りにするのは間違いです。


■ 専門家としてのメッセージ

住宅ローンは “あなたに最適な適用金利” を選ぶことがすべて。
変動・固定どちらにもメリットとリスクがあります。

もし今の金利上昇局面が不安であれば、
一度プロに相談してみてください。

あなたの家計に合わせて、
“最も安全で、最も損をしない選択” を一緒に導きます。

ページ作成日 2025-12-10

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