【ひろゆき氏発言に惑わされるな!】 変動金利でローンを組んだ人は本当に“負け組”なのか? 優遇金利の仕組みと、変動・固定の違いから導く2025年の最適解を専門家が徹底解説|渋谷の仲介+α(プラスアルファ)|ロケット不動産株式会社
【ひろゆき氏発言に惑わされるな!】 変動金利でローンを組んだ人は本当に“負け組”なのか? 優遇金利の仕組みと、変動・固定の違いから導く2025年の最適解を専門家が徹底解説
こんにちは。
ロケット不動産の渋谷です。(住宅ローンアドバイザー資格保有)
先日、実業家・ひろゆき氏がX(旧Twitter)で
「変動金利でローンを組んだ人が負け組に」
という発言をし、大きく話題になりました。
この投稿に対し、不安を感じた方も多いと思います。
しかし、専門家として冷静に結論から申し上げます。
■ 結論:ひろゆき氏の発言は“大間違い”です
住宅ローンはそんな単純な話ではありません
変動金利=負け組
固定金利=勝ち組
というのは 住宅ローンの構造を理解していない非常に浅い見方 です。
特に以下の理由から、ひろゆき氏の断定は成り立ちません。

■ ① 変動金利の人が“全員”損することは絶対にない
住宅ローンの有利・不利は、
-
借入時期
-
適用金利(優遇後)
-
家計状況
-
返済期間
-
優遇金利の条件
-
ライフプラン
によって 完全に変わります。
とくに…
● 2015〜2021年に0.3〜0.4%で変動金利を組んだ人
→ 今回の金利上昇でも依然として“圧倒的勝ち組”
→ 固定金利より総返済額が安いまま
永久に勝ち続ける可能性すらあります。
■ ② 「2024〜2025年に0.5〜0.9%で変動金利を組んだ人」はどうなる?
これが一番多い“最新の相談”です。
実はこの水準(0.5〜0.9%)は、
まだ十分低金利で、有利に借りた人が多い層 です。
ただし注意ポイントもあります。
● 【メリット】
-
歴史的に見ても低い適用金利
-
総返済額はまだ固定金利より軽いケースが多い
-
変動金利の恩恵を最大限受けられている
● 【リスク・注意点】
-
優遇幅が今後縮小される可能性
-
基準金利上昇により適用金利が1%台へ上がる可能性
-
返済額が数千円〜数万円単位で増える場合あり
-
融資実行後も金利は半年ごとに見直される
つまり、
「今すぐ負け組になる」わけではありませんが、
将来の金利上昇シミュレーションは必須 です。
■ ③ 金利の本質は「優遇金利」
ここを理解しないと、住宅ローンは絶対に誤解します。
住宅ローンには3種類の金利があります。
| 名称 | 簡単に言うと |
|---|---|
| 店頭金利 | 定価のようなもの(そのまま払う人はいない) |
| 優遇金利 | 割引額(銀行ごとに違う) |
| 適用金利 | 実際にあなたが払う金利 |
式で表すと:
店頭金利 − 優遇金利 = 適用金利(あなたが払う金利)
■ ④ 優遇金利には 2 種類ある
① 当初期間優遇
(最初の5〜10年だけ割引が大きい)
→ 初期負担が軽い
→ ただし優遇終了後は返済額が増えやすい
② 全期間優遇
(借入〜完済まで割引が一定)
→ 返済計画を立てやすい
→ 変動金利派に向いている
→ 総合的に安定感がある
■ ⑤ 優遇金利を受けるための主な条件
-
給与振込を銀行指定にする
-
銀行系クレカ加入
-
指定保証会社利用
-
ネット契約利用
銀行は「グループ利用が多い人」に優遇します。
■ ⑥ 絶対に見落としてはいけない金利の注意点
1. 全期間固定は“安心だが高い”
2. 変動金利は“安いが将来上がる可能性あり”
3. 固定期間選択型は“終了後に金利上昇することが多い”
4. 借り換えは費用がかかる(数十万〜100万円以上)
5. 金利確定は“融資実行時”
6. 優遇幅は審査内容で決まる
■ ⑦ 専門家から見た「2024〜2025年に変動0.5〜0.9%で借りた人」の判断
結論はこれです。
✔ まだ負けていない。むしろ条件は良い。
✔ ただし“備え”が必要なフェーズに入っている。
具体的には:
-
金利1%→1.5%への上昇シミュレーション
-
家計の返済比率(返済負担率)を見直す
-
固定金利への借り換えタイミングを検討
-
総返済額がどう変わるか確認
-
ライフプラン(転職・出産・教育費)と連動させる
このあたりの判断が最重要。
■ 最後の結論:SNSではなく、適用金利と家計で判断すべき
ひろゆき氏のような“切れ味のある発言”は話題にはなりますが、
住宅ローンは 人によって正解が完全に違う金融商品 です。
-
借入時期
-
適用金利
-
優遇金利の条件
-
返済比率
-
収入の伸び
-
ライフプラン
-
家族構成
これらがバラバラなのに
「変動は負け」
と一括りにするのは間違いです。
■ 専門家としてのメッセージ
住宅ローンは “あなたに最適な適用金利” を選ぶことがすべて。
変動・固定どちらにもメリットとリスクがあります。
もし今の金利上昇局面が不安であれば、
一度プロに相談してみてください。
あなたの家計に合わせて、
“最も安全で、最も損をしない選択” を一緒に導きます。
ページ作成日 2025-12-10
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