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横浜市過去最大級のマンション建て替えが示した「次の正解」 ―― プロミライズ青葉台 竣工に見る、これからの再生モデル
2025-12-15

横浜市過去最大級のマンション建て替えが示した「次の正解」 ―― プロミライズ青葉台 竣工に見る、これからの再生モデル

こんにちは。
ロケット不動産の渋谷です。

横浜市青葉区で、横浜市過去最大級となる団地建て替えプロジェクトがついに竣工しました。
その名も**「プロミライズ青葉台」**。

総戸数761戸(うち非分譲205戸)、約4.4haというスケール。
しかしこの事業の本質は「大きさ」ではありません。
15年以上にわたる合意形成のプロセスと、団地の“記憶”を未来へつなぐ設計思想にこそ、いま不動産業界が学ぶべき価値があります。


■ 456戸の合意形成をどうやって成し遂げたのか

本計画の前身は、1966〜67年竣工の「桜台団地」(456戸)。
一度は民間主導の建て替えが検討されるも、リーマンショックで頓挫
ここからが本当のスタートでした。

  • 建て替えありきにしない(修繕・維持も同時検討)

  • 全組合員との個別面談を2回実施

  • 建て替え決議総会を1年半延期

  • 団地内に建て替え相談室を常設

結果、2017年アンケートで賛成65%に留まっていた状況から、
2019年、一括建て替え決議を可決
最終的な棄権者はわずか7人でした。

不動産のプロとして感じるのは、
**「急がない」「誘導しない」「不安を可視化する」**ことの重要性。
高経年マンション再生の“教科書”のような事例です。
 


■ 4ha超の敷地が生んだ「街に開く」ランドプラン

敷地の特徴は、東西に長く、約25mの高低差があること。
これをネガではなく、価値に変えた設計が秀逸です。

注目ポイント

  • 敷地中央を貫く**「センターウォーク」**
    → 地域にも開放されたバリアフリールート(EV完備)

  • 円形広場**「セントラルプラザ」**を核にしたコミュニティ動線

  • 共用棟

    • セントラルコア:キッズ・スタディ・ゲストルーム

    • さくらテラス:キッチン・ライブラリー

  • 空地率62%、約1,500本の植栽

単なる「マンション」ではなく、
ひとつの“街”として再編集されている点が印象的です。


■ 住戸スペックは“今の標準”をフル実装

  • 2LDK〜4LDK/約31〜91㎡

  • 両面アウトフレーム、二重床・二重天井

  • 天井高2,450mm、バルコニー奥行2m

  • ディスポーザ/食洗機/床暖房

  • メーターモジュール廊下、玄関手すり&スツール

  • スロップシンク標準

価格帯は3,098万〜9,298万円
坪単価は約290万円
既存入居者への還元率は58%

2023年モデルルーム公開後、全戸完売
マーケットからの評価も明確でした。


■ 「建て替えの主役は建物ではなく、人」

会見で印象的だった言葉があります。

「この事業の最大の特徴は、建物ではなく“プロセス”」

団地への愛着、生活の記憶、コミュニティ。
それらを断ち切らず、更新する
これは今後、全国で増える築50年以上マンション問題に対する
非常に強いメッセージだと感じます。


■ 不動産の未来は「スクラップ&ビルド」から次の段階へ

これからの時代、
✔ 合意形成
✔ コミュニティ設計
✔ 街への開放性
✔ 既存住民への還元設計

これらを同時に満たせるかどうかが、
再生型不動産の成否を分ける

「プロミライズ青葉台」は、
その“次の正解”を示したプロジェクトでした。

ロケット不動産としても、
こうした再生・建て替え・エリア価値創出の事例を、
これからも現場目線で追い続けていきます。

ページ作成日 2025-12-15

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